小さい会社（零細企業）の社員から見た大手の羨ましい所と残念な所

私は小さな会社で働いています。製造業で従業員6人は企業規模で言うと零細企業になるようです。

私は現在の会社が３社目になります。1社目の大手は半年で辞めました。2社目は限りなく零細企業に近い中小企業で5年間です。社長が退任の際に３社に分けたので、上司に付いて行く形で転職しました。（私は部署移動くらいに思っていました。）3社目の零細企業は既に8年目になります。

私自身の経験と友達から聞いた話などから、私が今（36歳）感じる大手の羨ましい所と残念な所を書きます。これから就活中の学生や零細企業に転職を考えている人の参考になるかもしれません。

仕事の面白さ、お金、人事（出世）の３つに分けて考えてみました。

仕事の面白さ

仕事の面白さは圧倒的に零細企業が勝ちます。もう圧勝です。

零細企業の面白さ

とにかく全て自分です。

販促物製作会社に勤めていますが、全て自分です。
営業、設計（図面書き）、業務、管理。全てを一人でこなす必要があります。
「こんな物を作ってみたい！」と思えば社長に確認して、即製作できます。
社歴が長くなれば、10万程度なら勝手に作っても怒られないと思います。

営業はいくらで売るかを決められます。設計はどんな構造にするかを考えられます。業務はいくらで仕入れるのか、どこで製作するのかを決められます。とにかく考える幅が広いです。

大手企業はつまらない？

私自身面白いという記憶がありません。周りからもあまり聞きません。
絶対ではありませんが、つまらないのかもしれません。

私の経験

1社目は服飾関係の会社で店舗勤めからでした。就職前に研修バイトという形で半年間アルバイトもしました。

大学を卒業後、正社員として2ヶ月で、つまらなさ過ぎて辞表を出しました。その後4ヶ月続けたのは、当時の店長から半期の終わりまではいて欲しいと頼まれたからです。

何がつまらないかと言うと、自由がありませんでした。全て本社からの指示やエリアマネージャーからの指示で動かなきゃなりません。さらに私の上司が残念でした。上司自身があまり仕事の意図を把握していないことも多々あるようです。特に店舗とかだと、聞ける上司が少なくハズレが多い気がします。優秀な人は本社にいってしまい、残念な上司が残っている印象です。

私が最も残念だった会話はこちらです。
「これはなぜやるんですか？」の質問に「分からない。でも決まりだから」。
「商品の位置って変えてもいいですか？」の質問に「本社の指示通りやらなきゃダメだよ。」

もう私には続ける気が起きませんでした。

友達から聞いた話

大手に勤める友達から、仕事が面白いというのは聞いたことがありません。
私の周りだけでしょうか。

お金

お金に関しては惨敗です。周りが羨ましすぎてイライラします。

給料

圧倒的に大手、中小が良いです。
25歳くらいから年収に差を感じ始めます。
私が400万位の時に、友達が550万位でした。
36歳で
現在、私が500万程度ですが、周りは700～800万位が多いです。

差が広がってますね。
まずボーナスの差が大きいです。
私が30～40万×２程度ですが、周りは100万×２位の話をよく聞きます。
さらに残業代です。
私は基本的に付きません。付かないので、残業はあまりしません。
周りは12時がよくあると聞きます。

給料はとんでもなく羨ましいです。残業は嫌だけど…

福利厚生

スーパー重要です。

特に家賃補助。すごい差が生まれます。
零細ではありえない補助です。羨ましすぎる！！！！

退職金

これもかなり重要です。

私の会社は現状700万程度です。今一生懸命1000万になるように社員で頑張っている最中です。
退職金に関して、友達に聞いたことはありませんが、一般的に1000万は超えるようです。

羨ましすぎるので、私は入社当時から退職金保険に加入しています。
もう10年は払い続けてます。

人事・人間関係・出世

人間関係は重要ですね！どんなに良い仕事でも、どんなに良い給料でも人間関係がつまづくと辞めたくなります。

零細企業の人事・出世

これは想像通りです。

人数が少ないので、うまくやれなければ辞めるしかありません。
新しい人が入る事も少ないので、いつまでも下っ端という可能性もあります。

最初に無理だと思った時点で辞めることをお奨めします。

出世について

急激に会社が伸びた場合は出世レースが生まれますが、基本的には少ないです。また出世レースに負けたとしても極端に給料が下がることは無いと思います。聞いたことはありません。

転職について

私の経験上、零細企業への転職は未経験の30代や大手出身の40～50代が多いです。

どんな気持ちで来ているのか分かりませんが、零細企業はやさしくないです。結果が出るまで待ってくれないですし、成長するまで待ってくれません。

まず転職市場で30代も前半であれば、若いと言われますが、経験者でもない限り、零細企業ではお荷物です。資金力的に戦力になるまで待つこともできません。かなり辛辣な扱いになる事を覚悟した方が良いです。私の知る限り、続いた人はいません。

また大手出身の方もいましたが、こちらも続いた人はいません。

零細企業に転職するなら、未経験の業界であれば27歳くらいまでです。
それ以上の人が続いているのを聞いたことがありません。

大手の人事・人間関係

今だと、理不尽な上司をパワハラで会社に告発することもできるそうです。

知り合いの人は告発して、その上司を出世街道から外す事に成功したそうです。
ただ逆もあり得ると考えると恐ろしいですね。

出世

最近、周りからも聞くようになりました。一定の年齢までに、役職に付けなければ、役職定年というのが多いようです。

また出世街道は存在するらしく、そこから外れた人の将来像は厳しいようです。友達も、最初に教えてくれた人が部下になってると言ってました。

覚悟がいりますね…

まとめ

小さな会社（零細企業）で働くメリットは仕事の面白さのみです。
お金も人事も中小や大手には、まったく歯が立ちません。

これが小さな会社（零細企業）の社員から見た大手の羨ましい所と残念な所です。

今から転職を考えている人は、一度しっかり考えてみてください。